「恐怖症」を克服したい!症状を緩和するイメージテクニック
「虫が怖い」
「高いところが怖い」
「犬を見ると逃げだしてしまう」
大なり小なり、こんな「恐怖症」って誰しも抱いているものです。
そんな恐怖で困っているあなたに、恐怖を緩和するテクニックをお伝えします。
私はこのテクニックを使って、ある特定の虫に対する恐怖(嫌悪感)がかなり軽減されました。
はじめに言っておきますが、私は医療関係者ではありません。
あくまで私が学んだ、心理学を用いたテクニックの一つとしてお話いたします。
そもそも「恐怖症」とは?
恐怖症とは、自分の身を守るために一瞬で身につけた学びです。
自分の身を守るためのものが、日常において勝手に作動してしまう現象です。
- 高所恐怖症
- 先端恐怖症
- 対人恐怖症
- 閉所恐怖症
代表的なところで上記のような恐怖症が挙げられます。
なぜ「恐怖症」が起こるのか?
こういった恐怖は、子どもの頃の無知から感じる恐怖や、偶然に体験した自身の恐怖体験がきっかけとなって出現すると言われています。
当然ながら、その恐怖体験のインパクトが大きければ大きいほど、心に深く刻まれます。
症状を緩和するテクニック
①「恐怖症」の特定
それを思い出すとどんな感情になるのか認識します。
例:虫を見ただけで悪寒がする。
②安全の確保
自分にとって安全で安心できる状況を想起し、何かにアンカリングします。
アンカリングとは、
- このスマホの待ち受けを見ることで癒される
- この人形を持つことで安心できる
など、五感からの情報をきっかけに、特定の感情や反応などが引き出される過程をつくり出すことです。
詳しい手順は下記記事にてご確認ください。
これは、恐怖体験を再現しているとき、パニックにならないためです。
例:頬を押さえると、家族の笑顔を思い出す 等
③自分の恐怖体験をするまでの映画をスクリーンに上映する
自分が出演する恐怖体験の映画を、映画館に観に行くシチュエーションをイメージします。
そのため、実際に椅子を使い座ります。
座ったまま、恐怖体験が起こる前の楽しい出来事を白黒でスクリーンに映し出します。
当時の年齢や場所、何をしていたかまで鮮明に想起します。
④客席(椅子)から離れ、試写室に移動する
映画館の試写室に移動して、自分の出ている映画と客席にいる自分を見ている状態をイメージします。
いわゆる製作者側の位置に立つ、ということです。
そこで上映を開始し、
- 恐怖体験の前の楽しかった出来事
- 恐怖体験にあう
- 恐怖が過ぎ、再び安全な状態になる
という工程を白黒で上映します。
観終わったら、カラーで巻き戻します。
2回目以降は再生速度を上げていきます。
- 2倍速で白黒再生→2倍速でカラー巻き戻し
- 5倍速で白黒再生→5倍速でカラー巻き戻し
といった具合に、10倍、20倍、50倍、100倍とどんどん速度を上げていくのです。
DVDや録画番組などでもそうですが、早送りが早ければ早いほど何が何だかわからなくなりますよね?
その状態まで速度を上げながら再生→巻き戻し繰り返します。
その要領でその「恐怖」が何が何だか分からなくしてしまおう、ということです。
※もし、パニックになりそうだったら中断すること。
そして、最初に設定したアンカリング効果を用いて、心を落ち着かせる。
⑤観終わったら、映像は静止状態で再び客席(椅子)に戻る
映画に出ていた自分自身と、客席に座っている自分を統合します。
そして、将来的にそういう場面に遭遇したときを想像したとき、どう感じるかをイメージしてみて下さい。
軽い不安は残るかもしれませんが、以前ほどの恐怖は感じなくなっているはずです。
まとめ
最初にも述べましたが、これは医療行為ではなく、心理学を用いた恐怖を軽減するテクニックです。
よって重度の「恐怖症」に関しては効果が出ないかもしれません。
しかし、ある程度の「恐怖症」であれば、高確率で軽減することができます。
私も、ある虫が本当にダメで近づくことができませんでしたが、このテクニックを利用してティッシュを使って逃がすくらいは普通にできるようになりました。
まずは簡単なところから試してみてはいかがでしょうか?