あがり症を克服!イメージ空間で緊張を解すテクニック
「人前で話すのが苦手で、いつも言葉が詰まってしまう」
そんな悩みかかえていませんか?
人の注目が自分に一斉に集まれば、「上手に話さないといけない」という心理が働くので急に緊張感が高まるもの。
リラックスして話ができるようになれれば、心に余裕が出てくることで自信を持った話し方ができるようになるものです。
そこで今回はコミュニケーション心理学「NLP」のスキルの一つ、『サークル・オブ・エクセレンス』というテクニックをお伝えしていきます。
このテクニックを知ることで、人前での話すことのプレッシャーがグッと抑えられるはずです。
『サークル・オブ・エクセレンス』とは?
イメージによる円形の仮想空間を目の前につくるテクニックです。
自分だけのパワースポットづくりといったところでしょうか。
「家だと勉強に集中できないけど、図書館に行けば集中できて勉強が捗る」
「車に乗っていると眠たくなる」
「お風呂に入ると、リラックスできる」
など、私たちはこのように「場所」に対する様々なイメージ(思い込み)を持っています。
場所によるイメージによって能力の発揮に大きな違いをつくります。
アンカリング効果(暗示効果)による反応です。
「アンカリング」については下記記事にて述べています。
それなら、この特性を利用してイメージによってつくりあげた「場所」を味方につけてしまおう、というのがこのテクニックです。
イメージすることの重要性
スポーツ選手はイメージトレーニングを欠かせません。
なぜなら、イメージトレーニングを習得することがトップアスリートへの第一歩であることを知っているからです。
2018年アジア競技大会で史上初の金メダル6個を獲得した、水泳の池江璃花子はご存知でしょうか?
彼女はいつも就寝前にベッドで目を閉じ、イメージトレーニングを行っていたそうです。
控室での待機から始まり、各選手のスタート前に集められる会場の招集所へ移動、観客席を見渡し、気持ちを高めながらスタート台に立つ。
飛び込み、水中で思い切り水をかきわける。
ゴール到達まで泳ぎ切り、記録を確認。勝利インタビューを受けるところまでイメージしていたそうです。
もし、途中で思う泳ぎがイメージできなかったり、順位が落ちたイメージになると最初からやり直すという徹底ぶりだったそうです。
だからこその快挙と言えるのではないでしょうか。
イメージと等価する
「サークル・オブ・エクセレンス」をより有効にするには、
- 「もしもこうであればいいな」といった自分に都合の良いイメージをする
- 視覚・聴覚・体感覚を具体的に思い描く
- 遊び心をもって成りきって楽しむ
- 繰り返し行う
そうすることによって、あのサークルに入れば望ましい状態になれるという思い込みが発動します。
具体的なやり方は?
- まず、リラックスしたいイメージをつくります。
- 目の前にサークルをイメージします。それはどんな色・どんな大きさなのかもイメージします。
- イメージしたサークルの中に入ります。自分の周りに見えるものは何か?音などは聴こえるか?肌で感じるものはあるか?その時の感情はどうか?暫くその感覚をサークル内で味わいます。
- サークルの外に出て、気持ちを切り替えます。
- 2~4をあと3回繰り返します。
- 再度サークルの中に入り、スムーズにイメージした状況がつくれるようになっているか確認します。
- サークル内からゆっくり出て、自分が好きな方法で納めます。
- 納めたサークルを再び取り出し、うまくサークルが作動するか確認します。
- 作動したのを確認できたら再度好きな方法でしまって終わりです。
まとめ
私たちは思い込みによって身体が反応します。
ならば、この仕組みを利用してしまおう!というのがこのテクニックです。
人前で緊張しないようにしたいなら、自分が今まで体験した中で最高にリラックスしていた時の状況を具体的に思い出してイメージしてやれば良いのではないでしょうか。
自分は「今このリラックスした空間にいるんだ」と思い込むよう仕向けるのです。
是非、一度試してみてはいかかでしょうか。